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タスク設計(手順@・タスクの列挙)

タスク設計(概要)にてタスク設計の概要について説明しました。ここからは、タスク設計の基本的な構造について解説をしたと思います。

タスク設計の手順は以下のようになります。

【タスク設計の手順】
@ 概要レベルのタスクの列挙
A 概要レベルのタスクの優先順位付け
B 概要レベルのタスクをブレークダウンして詳細化
C 詳細タスクの作業時間の見積り
D タスクの前後関係を踏まえた具体的な日時の記載
E バッファーの考慮


このタスク設計の手順は、日々のタスク管理を行うときも、プロジェクト全体の概要スケジュールやWBSを考えるときも大きく変わりません。

そのため、プロジェクトメンバーのときにしっかりとタスク管理をしておくことが後々、プロジェクトリーダーやマネージャーになったときに役に立ちます。

上記の6つの手順について、普段は無意識で行っているであろう、家事を例にとって、説明していきたいと思います。

日常の雑事をいちいちタスク設計などする人はいませんが、誰にでも分かりやすい例えとしてとらえてください。

ある金曜日の夜、あなたは土曜日の朝、いくつかやりたいことがあることに気がつきました。また、土曜のランチは知り合いと取ることになっていましたので、朝の10時には自宅を出なくはなりません。

このときのタスク設計について、考えてみることにしましょう。

@ 概要レベルのタスクの列挙
まず概要レベルでタスクを列挙することが重要です。何故、概要レベルでタスクを列挙する必要があるのでしょうか?

まず、大きなレベルやらなくてはならないことを見渡さないと重要なタスクを見落としてしまう可能性があるからです。

これはコンサルティングの現場でとても基本的な考え方なのですが、全体から考える、全体でMECE(漏れなくダブりがない)かを見渡すことが重要です。


【上記例における概要レベルのタスク】
・掃除をする
・洗濯をする
・朝起きる
・朝食をとる
・自宅を出る

ところで、概要レベルのタスクとはどれくらいの仕事の塊が概要なのかと思うかもしれません。これには正解はありません。

プロジェクトマネージャーレベルであれば、一つのプロジェクト全体を推進することを求められています。このときには、課題抽出、解決策検討、中間報告、解決策再検討、最終報告と言うようなレベル感が概要レベルとなると思います。

また、プロジェクトリーダーレベルであれば、課題抽出することを求められているかもしれません。そのときには、課題抽出のためのインタビュー事前準備、インタビュー実施、インタビュー後の情報整理が概要レベルになります。

更に、プロジェクトメンバーレベルであれば、インタビューの事前準備をすることを求められているかもしれません。そのときには、インタビュー事前準備のためのインタビュー項目の洗い出し、インタビュー項目の構造化、インタビューシートの作成、インタビューに向けた参考資料の作成が概要レベルのタスクになります。

自分が求められているタスクを実施するために必要なステップの中で最も粗いレベルが概要レベルとなります。

タスク設計(手順A)では、A 概要レベルのタスクの優先順位付け
について、説明をしたいと思います。

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