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キャリアプランB(中期プラン)

キャリアプラン@キャリアプランAで、人生の終着地点において、達成していたい自分の姿とそれに到達するために現時点から起承転結を描くように10年後、20年後、30年後、40年後というように自分自身のライフプランを持っておくと良いというお話をしました。

当然、未来がどうなるかなど誰にも分かることではないので、ぼんやりと描けていれば十分です。何故これが必要なのかと言いますと自分の目指すべき方向性をざっくりとしていたとしても持つことによって、目先のことで一喜一憂しなくなりますし、長期的な視野に立ってキャリアを選択し、自分を磨いていくことができるようになるからです。

では次に、長期的な展望を踏まえて、これから5年から10年と言ったスパンで何をしていけば良いのかということを考えていきます。

例えば、キャリアに限って言えば、以下のような長期的な展望を持っていたとしましょう。

70歳のキャリア(結): 引退
60歳のキャリア(転): 事業の継承(後継者の育成)
50歳のキャリア(承): 事業を拡大させる
40歳のキャリア(起): 事業(会社)を立ち上げる
現在の自分(30歳): 現在の職業

こう考えますと自分自身のキャリアを考えることが非常にクリアになって来ないでしょうか?

あなたが30歳だと仮定して、40歳で事業(会社)を立ち上げると言うことでしたら、どの業界で事業を立ち上げるかを決めてその業界へ転職することを考えるかもしれません。はたまた、ベンチャー企業に入り込んで経営について学ぼうとするかもしれません。もしくは、中小企業向けのコンサルタントやベンチャーキャピタルでのキャリアを選ぶかもしれません。

このように、次の節目(例では40歳)で自分がなっていたい姿と現在の自分の状況(結婚予定や子供の有無など)を踏まえれば、打つべき手がいくつかに絞られてくることでしょう。そして、長期的な視野に立って、戦略的に自分自身のキャリアを築いていけるようになると思います。

一方、目の前の仕事で自分の将来のキャリアにとって役に立たないようなことをやっているなと思っても5年、10年というスパンで向かうべき方向をしっかりと持っていると焦らずにチャンスを待つことができるようになります。

忍耐を学ぶことも自分自身を高めるための重要な要素だと実感として分かるようになってきます。

そして、キャリアのターニングポイントとして大きく舵を切るべきときが来れば、それも分かるようになります。

ですから、大きなキャリアの展望を持ちながら、10年後、5年後、3年後というふうに近い将来の計画を立てていくことはとても大切だと思います。また、計画については、当初の予定が狂ったとしても焦らずに、再度人生の終着地点に向けて、どう進めていくべきかを再考すれば良いと思います。
ちょうど、カーナビゲーションを使用しているときに、ナビゲートされている道から大きく外れても、ナビゲーション機能が再計算してくれて新たな道を探すようイメージです。私自身も10数年以上前に抱いた大きな展望からは外れてはいないと思います。しかし、2年、3年と言ったスパンでは当初考えていたプランとは全く違ったことをしています。

自分が想定していなかったことを行うのは、自分の幅を広げてくれるのでとても良いことです。ですから、10年、20年、30年といった大きな節目はぶらさないようにして、2年、3年くらいのスパンでは、柔軟性を持って、進みながら修正していくイメージを持つと良いと思います。

そして、じっくりチャンスを待ち、目の前のことに力を尽くすという姿勢も忘れないようにしましょう。

最後に人生の終着地点から10年単位でライフプランを考える時も、10年、5年、3年といった近い将来を考える時もキャリアだけでなく、家族、経済、健康といった面もしっかりと考えて、バランスの良い思考を養うようにしてください。

人生は仕事だけではありません。

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