若手コンサルタントに必要なビジネススキル、マインドセット、コンサルティングサービスの種類の紹介

上司をクライアントと考える

コンサルティングファームにおいて一番大切なことは、当たり前ですが、お客様を一番大切にするという意味の「クライアントファースト」です。

これは、コンサルティングビジネスのような、企業が企業にサービス提供するB to Bビジネスだけでなく、企業が個人へサービス提供するB to Cビジネスも含めて、全てのビジネスにおける大原則です。

ビジネスで収益を上げる唯一の方法は、お客様のニーズを満たす価値を提供することだけだからです。

この原則は、コンサルティングファーム入社1年目などの若手ポジションの方にも当然当てはまります。

しかし、コンサルティングのプロジェクトはチームで仕事をします。そのため、経験が非常に浅い段階でクライアントと直接対話する機会はシニアメンバー(上司)と比較するととても少ないと思います。

だからと言って、クライアントと直接対話をする機会がないのであれば、クライアントに貢献できない(クライアントファーストではない)のではないかと言うと、そのようなことはなりません。

チーム全体として、クライアントに最大限の価値を提供できることが大切なのです。そのために出来ることは何でしょうか?

それは、あなたに直接指示を出すシニアメンバー(上司)をクライアントだと考えて仕事をすることです。それには下記のようなことを意識する必要があります。

・プロジェクトチーム全体として、どのような価値を提供しようとしているのか?
・その価値を提供するためにシニアメンバー(上司)は何が必要で、何に困っているのか?
・クライアントからシニアメンバー(上司)はどのような要求を受けているのか?
・クライアントの要求を満たすために、シニアメンバー(上司)はどのように作業を進めようとしているのか?
・シニアメンバー(上司)はあなたに何を依頼しようとするのか?

このように、上司をお客様だと考えると言うことは、上司の立場や状況を考えて、必要とされることを考えておくと言うことです。

そのような姿勢で仕事を行っていれば、上司は、あなたの仕事に対して安心と信頼ができるようになります。そして、優秀な人材は常に枯渇しているものですから、自然に更に重要な仕事を任せてもらえるようになるはずです。

あなた自身にとってもクライアントと直接コミュニケーションをとるための最高の訓練の場となるはずです。

私自身もそうでしたが、クライアントファーストは大事なのですが、自分にとってのクライアントは誰なのかということをはき違えると、上司から信頼をしてもらえないため、なかなか良い成長の機会が与えられないことになります。

ぜひ、クライアント(お客様)からのニーズを満たすことに全責任を負っている上司をまずはクライアントだと思って、仕事をしてみてください。



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