若手コンサルタントに必要なビジネススキル、マインドセット、コンサルティングサービスの種類の紹介

仕事は盗むもの

経営コンサルタントに限らず、仕事の習得には、マニュアルなど言葉で他人から説明を受けられる形式知と、言葉では伝えることができず自分自身で習得するしかない経験や勘である暗黙知があります(暗黙知と形式知)。

前者の形式知に関しては、会社に提供してもらえる研修やトレーニングを受講することによって、身につけることができます。例えば、一般的なビジネスマナーや社内の勤怠管理の方法などについてのベーシックなものから、コンサルティング業界であれば、ロジカルシンキングの理論的な話や過去プロジェクトのナレッジシェアのようなものがあるかと思います。

一方で言葉では説明することが難しい経験や勘などは研修やトレーニングで伝えることはどうしてもできません。こればかりは、実際に業務にあたり、試行錯誤しながら見つける、もしくは同じプロジェクトのメンバーから盗んでいくしかありません。

また、経営コンサルタントのようなプロフェッショナルファームでどこにでも通用するスキルを身につけたいと思うのであれば、マインドセットとして、会社から何かしてもらうことを期待するような受け身でいてはもったいないと思います。

自分自身の大きなキャリアの展望に向けて、今の仕事で身につけられることは全部身につけて、どこにでも通じるプロフェッショナルになるという気持ちと、他人への謙虚さを持ち合わせていれば、上司からも後輩からもクライアント(お客様)からも学ぶべきところがいくらでもあります。

ですから、コンサルティングファームだけに限らず、全く仕事を教えてもらえないというような会社にいるならば、自発性が鍛えられるという点でむしろ良い環境なのだと考えられないでしょうか。

言葉で伝えることができるような形式知に関しては、書籍やインターネットを通じていくらでも手に入れることができます。MITの講義を無料で受講できる時代なのですから。

そして、言葉では伝えることのできない暗黙知に関しては、まさに日々の真剣勝負の中で、時には痛い思いもしながら見つけていくことができるはずです。

そうすれば、会社が提供する研修を超えた本当に生きた仕事の知恵が自分に身についてくるはずだという気持ちで日々の仕事をしていけば、着実に成長をしてけると思います。

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