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ロジックツリー

■ロジックツリーが必要な背景
ロジックツリーが使われるのはどのような状況でしょうか?

経営の現場では様々なことが複雑に絡まりあって、課題が発生しています。そのため、課題が発生している本当の原因がどこにあるのかということを探りあてるのはとても難しいことです。課題の原因が分からないということは、それに対する対応策を練ることもできません。

ロジックツリーを使用すると、課題や施策を網羅的に検討できるようになります。漏れなくくだぶりなく(MECE)、課題や施策を検討できるため、説得力のある提案ができるようになります。

また、クライアント自身も自分達が抱えている課題を明確に意識できるようになります。

■ロジックツリーとは何か

ロジックツリーを作成するときには、まず、「施策の結論」や「顕在化している課題」が出発点になります。そして、「施策の結論」であれば、何故その結論が導かれるのかという理由を掘り下げていきます。「顕在化している課題」であれば、その課題が何故起こっているのかということを掘り下げます。

文字で説明しても分かりにくいと思いますので、実際に簡単な例を使って説明します。

■ロジックツリーはどのように使われるのか

ある製造業における「製造ラインの生産性向上」施策についてロジックツリーを作成してみましょう。

ロジックツリー

今回は、組織、プロセス、技術の観点から、生産性向上を検討しました。このように何らかのフレームワークをロジックツリーに当てはめることで、漏れなくダブりなく、説得力のあるロジックツリーを作成することが出来ます。今回であれば、「組織、プロセス、技術(People, Process and Technology)」がフレームワークになっています。

縦の関係性は、何故そうなのか(Why so)の関係になっています。

つまり、「製造ラインの生産性向上」が実現できます、何故ならば、組織観点から生産性向上を図るからです。というような関係になっています。

一方、横は、繰り返しになりますが、MECEの関係になっていなくてはなりません。また、同じ横の行はレベル感を合わせる必要があります。

つまり、組織、プロセス、技術という、横の関係は、漏れなくダブりがない関係になっています。また、横の2行目同士、3行目同士のレベル感があっています。例えば、2行目が、「組織の観点からの生産性向上施策」、「プロセスの観点からの生産性向上施策」、「自動化できる作業は自動化する」となっていたら、レベル感があっていないように感じませんか。

また、「製造ラインの生産性向上」に対して、何故それが言えるのかといことを2段階まで掘り下げています。これを掘り下げれば、掘り下げるほど、より具体的な施策となっていきますので、必要なレベルまで掘り下げるということが必要になります。

このように、施策の検討や課題の検討において、ロジックツリーを作るということはクライアントに提示しないまでも自分自身の頭の中の整理として日常的に使用しますので、身につけておくようにしましょう。

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