若手コンサルタントに必要なビジネススキル、マインドセット、コンサルティングサービスの種類の紹介

期待値のコントロール

コンサルティングファームに入社1年目のあなたは、基礎的な研修を受けて、早速プロジェクトにアサイン(配属)されることとなりました。

当然、右も左もわからない状態において、プロジェクトにおいて、まず、あなたはいったい何をしなくてはならないでしょうか?

・ミーティングに出席して、議事録をとることでしょうか?
・クライアント(お客様)が属する業界の市場規模算定のために情報収集/分析を行うことでしょうか?
・ミーティングのファシリテーションをすることでしょうか?
・会議資料を作成することでしょうか?
・ソリューションを検討することでしょうか?

それは何故あなたがこのプロジェクトにアサインされているのかを明確にすることです。

クライアント(お客様)はなぜあなたに何百万円というお金を支払っているのでしょうか?それは、プロジェクトチームがクライアント(お客様)に対してそれに見合うだけの価値を提供しているからです。

多くの場合には、直接指示を出すシニアメンバー(上司)がいることでしょうから、その方が何を求めているのかを正確に把握することが重要です。

※クライアント(お客様)と直接やり取りをする状況の場合には、シニアメンバー(上司)をクライアント(お客様)と読み替えてください。

更に、プロジェクト全体として何が行われていて、指示を出すシニアメンバー(上司)が何に困っていそうかを把握することが重要になります。

そのようすれば、どのようなタスクが依頼されるかの予想ができて、言われる前から事前作業も行えるようになります。つまり、先手を打って作業ができるという理想的な状態でプロジェクトを進めていくことができるようになります。

また、仕事を一度引き受けた限りは何があってもその仕事を成し遂げる必要があります。これを怠ると仕事をする上で最も大切な信頼を築くことができなくなってしまいます。

逆に言いますとオーバーワークになっており、相手の期待を超えるような品質と納期で成果を提供できないときには、仕事を引き受けてなりません。

このときには、自分がどのような仕事を抱えていて、どの程度工数(作業時間)を要すかについて具体的な数字を用いて相手に伝え、いつからなら対応ができるということを伝えるようにしましょう。

安請け合いをして、相手の期待値を上げるだけあげておいて、結果成果が上がりませんでしたという状況はプロジェクトチームにとって一番避けたい事態だということをイメージしてください。

そうは言っても前のめりになって、「やります!」という姿勢も大切なときがあります。ご自身を客観的に把握して攻守のタイミングを見定めたうえで、シニアメンバー(上司)の期待値をコントロールして、上手く超えることができるように心がけてください。

関連ページ

出口戦略

ホーム プロフィール 問い合わせ先