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SCMの概要(目的と構成)

SCM (エス・シー・エム)はSupply Chain Management (サプライ・チェーン・マネジメント)の略です。

 

サプライ・チェーンとは、原料、材料を供給し、製品が製造し、最終消費者である顧客へ供給されていく過程で供給活動が次から次の工程への連続的に起こる連鎖のことを表しています。

 

■SCMの目的

 

サプライ・チェーン・マネジメントの目的とは、このサプライ・チェーンの連鎖を効率的に管理することです。

 

効率的とは、「必要なものを、必要な場所に、必要なときに、必要な量だけ」供給するという意味です。

 

SCMの目的とは、大きく以下の2点です。

 

@顧客ニーズに応じて、商品を適切に供給して、売上を伸ばすこと
A不必要な在庫を抱えるリスクを低減すること

 

@顧客ニーズに応じて、商品を適切に供給して、売上を伸ばすこと
顧客からニーズがあるのに商品を提供出来ないということは、ビジネス上の観点から大きな機会損失となります。売上が落ちるだけでなく、競合他社との競争力という観点でも大きなデメリットを負うことになります。

 

ですから、顧客ニーズの大きい、売れている商品の追加補充をいかに効率的行うことができるかが重要になってきます。

 

A不必要な在庫を抱えるリスクを低減すること
商品の追加補充を迅速に行うためには、補充用の在庫を抱える必要があります。追加補充だけを考えると、売り切れの状態を回避するために在庫は多ければ多いほど良いということになります。

 

しかし、不必要な在庫を抱えてしますと、売れ残りや商品の滞留、陳腐化のリスクにさらされてしまいます。

 

ですから、SCMにおいては、極力無駄な在庫を保持しないということが重要になります。

 

SCMの二つの目的について、身近な例として回転寿司のSCMについて考えてみましょう。(あくまでも説明のためで、回転寿司にSCMを持ち込むことはありません。)

 

まず、あなたが回転寿司のお客さんで、回ってくる寿司を取ろうと考えていたとしましょう。あなたは食べたい寿司を手に取るはずです。

 

もし、「アジの握り」をどうしても食べたいと思ったときにいつまで待っても「アジの握り」が流れてこなかったらどうでしょうか?
(単品注文をするというシステムがない回転寿司屋だと思ってください)

 

少なからずフラストレーションがたまることになると思います。そのようなことが何度も続けば、その回転寿司に行くことを辞めてしまうことや、他店に行くことになるかもしれません。

 

ですから、回転寿司屋は適切なタイミングで寿司を供給していく必要があります。

 

一方で、その日午前中は、「ウニの軍艦巻き」が飛ぶように売れましたので、午後から「ウニの軍艦巻き」を通常の2倍の量を流すことにしました。

 

しかし、午後からは「ウニの軍艦巻き」の消費量が急激に低下したため、回転寿司のライン上には「ウニの軍艦巻き」が売れ残り、大量に長い時間回ることとなってしまいました。

 

結果として、それらの軍艦巻きは顧客に提供されることなく、鮮度が落ちてしまい、結局廃棄することとなりました。

 

このように回転寿司屋は、不要な寿司をラインに乗らせないようにする必要があります。また、ネタや米などの食材も腐らせないように不要な食材を納入しないようにすることが必要です。これが不要な在庫を抱えるリスクを低減するということにつながります。

 

同じように繰り返しになりますが、一般の企業活動におけるSCMの目的は以下の2点に集約されていきます。

 

@顧客ニーズに応じて、商品を適切に供給して、売上を伸ばすこと
A不必要な在庫を抱えるリスクを低減すること

 

■SCMの構成

 

ここからは、SCMの構成について考えていきたと思います。

 

【SCMの構成】

SCMの概要(目的と構成)

 

※チャートは「SCMのすべてが分かる本(日本実業社出版)」から引用

 

まずは、SCMは大きく4つから構成されています。

 

@SCMの土台である物流
SCMの土台ともいえる要素が、物流です。これは、工場や倉庫の配置、輸送のネットワークや頻度、郵送を空輸とするか海運とするかといった組み合わせから成り立っています。

 

ASCMの計画
SCMにおいて最も重要な要素が計画です。この計画には、時間軸で考えると、戦略・長期計画を起点として、長くて3年程度の中期計画があり、そこから年次計画、月次計画、週次計画と計画がブレークダウンされていきます。

 

BSCMの実行
SCMにおいて、顧客に対して価値を提供する要素が実行ということになります。この実行においては、品質はさることながら、なるべく短納期で製品を納入できるかということが問われます。

 

C計画に対する実行の評価
実行後の結果において、計画が達成されているか評価を行います。この評価には、予測・計画の精度の評価、欠品率の評価、安全在庫の評価などが含まれます。

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